01月06日 14時33分
佐賀県内で去年5月末までの1年間に
新たに農業を始めた人は183人と、
10年間で最も多かったことが分かりました。
県は、「トレーニングファーム」の整備などで
新規参入を促す効果が出ていると分析しています。
県の調査によりますと、
去年5月末までの1年間に
新たに農業を始めた新規就農者は183人で、
調査を始めた平成25年以降の10年間で
平成26年と並んで最も多くなりました。
内訳は、
▽家族が農家でほかの職に就いたあと
農家を引き継ぐなどした「Uターン」が73人。
▽農家以外の出身で新たに農家になった「新規参入」が52人。
▽「農業法人に就職した人」が43人などとなっています。
このうち2番目の「新規参入」は過去最多でした。
一方、平均年齢は36.3歳で、
30歳以下が36%と3分の1以上を占めています。
県やJAは、農業の経験がない人を対象に、
ほうれんそう、きゅうり、トマト、いちごの
農家としてノウハウを教えて独立を支援する「トレーニングファーム」を
平成29年から整備・運営していて、
県は「こうした取り組みで新規参入を促す効果が出ている」
と分析しています。
さらに、ことし4月には5か所目として
「ピーマン」のトレーニングファームの開校が予定されています。
県農業経営課は
「きゅうりの出荷量が増えるなど
トレーニングファームは軌道に乗ってきた。
県外も含めて新規就農者を呼び込んでいきたい」としています。
【出典元:NHK佐賀放送局】